世間と廃墟と私
世間からの目線で廃墟を考えてみる。
普通の人にとって、あまり好ましい存在ではないことは確かだ。
汚いし、不気味だし、怖いし、探索で来る人たちは騒がしいし...とにかく色々嫌な点があるかと思われます。
不審火なんて上がったりしたらたまったもんじゃありません。
私だって、廃墟に目覚める以前の段階で自宅の横に廃ホテルが在ったら嫌だと思うし。
実際、夜の廃墟って不気味で怖いよね。
家の横にそんなものがあったらと思うとゾッとするよ。
廃墟と世間と黙認。
反面、一般には敬遠されがちな廃墟という存在が好きな人たちがいます。
私・・・とかだ。(つまり、廃墟ファンだ)
最近では、廃墟ブームなんて言って、廃墟本がたくさん書店に並び、
世間にもある程度の認識を得られるようになってきました。
私が思うに、廃墟が好きっていうことはそんなに変なことじゃないと思うんですけど。
どうなんですか?
変ですか?
やはり、あまり公にするような趣味でもないんでしょうか、廃墟趣味って。
でも、私の友人たちを取っても、私が言ってみたら、案外、廃墟に興味があるっていう人けっこういましたので、
潜在的に廃墟が好きな人ってけっこういるのかもしれません。
ていうか、好きなのは廃墟じゃなくて探索行為自体かな。
確かに(得体の知れない)廃墟の探索ってわくわくどきどきしますからね。
そういう所は、肝試しが好きっていう気持ちと共通する部分があるのかもしれないですね。
まぁ、でも、私にはよく分かんないですけど。
唯一つ分かっているのは、世間における廃墟のイメージは決してプラスではないということ。
若者が出入りする荒れ果てた落書きだらけの廃ホテルなんて誰もが取り壊して欲しいと思っているに決まっています。
廃墟に対する世間の反応と、そこに在り続ける廃墟の存在、そして廃墟ファンである私に対する世間の視線。
今では、廃墟ひとつ取っても様々な人々が訪れるようになってきましたし、
世間における廃墟の在り方も変わってきているのかもしれません。
これからも、前向きに世間と廃墟と向き合って行こうと思います。