廃墟が生まれるわけ
全ての廃墟化原因は、大きくまとめて次の4つに分けられる(と思う)。
@住人、管理者、経営者の失踪及び放棄による廃墟化
A経営困難及び需要低迷による廃墟化
B何らかの理由によっての建設の放棄、もしくは放置による廃墟化
C人為的、自然的にかかわらず、何らかの災害により建物が欠陥した場合による廃墟化
一番多いのは、A経営困難及び需要低迷による廃墟化なのでは?
要は、廃業、倒産。
そこで、廃業、倒産の例をいくつか挙げてみたいと思います。
@バブル経済崩壊
A観光地の衰退
B客の減少
最近は、観光地の衰退、主に温泉街や商店街などの衰退が目立っており、
廃墟を探すなら観光地へ行けとまで言われるほどになってしまいました。
しかし、実際に観光地に廃墟はつきものであり、さらに商店街等を見渡してみても、
廃墟の一軒や二軒は存在していることが多くないですか?
ほぼ丸々廃墟って感じの温泉街とかもありましたよ。。。
廃墟ファンにとってみれば願ったり叶ったりではありますが、やはり悲しいことですよね。
また、廃墟誕生の原因の一つに、バブル経済の崩壊が挙げられます。
まぁ、皆さんご存知かとは思いますが、バブル期の廃墟ってけっこう多いんですよね。
しかもバカでかい廃墟が。
まーーー、本当に悲しい限りですが、探索側にとっては願ったり叶ったりなわけでして...
さらに、特殊な廃墟として、廃村やゴーストタウン等が挙げられます。
日本でも有名な廃村がありますよね。
ゴーストタウンって言えば、アメリカとかロシアが思い浮かびます。
廃村ができあがる理由はなんとなく分かります。
まず、若者流出による人口減少。そして、ダム建設による住民撤退。
過疎地域によく見られるようです。
あとは、島とかね。行ったことはないけど。
でもって避けては通れないのは廃炭鉱でしょう。
廃炭鉱の出現理由としては、主に第二次世界大戦後のエネルギー革命が原因と思われます。
新エネルギー【石油】の誕生によって、石炭・鉄鉱石はほとんど必要とされなくなってしまいました。
全国各地の鉱山は閉山し、炭坑も閉鎖。
炭坑地帯に栄えていた都市部も、徐々に徐々に衰退を始めます。
もちろん、炭鉱関係の施設は全て閉鎖。さらに鉱山住宅なども同様に廃墟化。
人口の減少に伴った都市部の空洞化は避けられません。そして、いくつかの建物及び施設が閉鎖。
こんな感じで日本各地、いや世界各地の炭鉱の歴史は幕を閉じました。
※ 中には、まだまだ現役の施設もあります。
そして、その代表的な例の廃墟が、ご存知軍艦島なのです。
軍艦島については、こちらへ
また、最近では特殊なケースとして夕張市が挙げられます。
夕張市は、06年、市の自己破産を申請しました。
借金総額が630億円にも上ってしまったのです。
かつて10万人以上の人口で栄えていた夕張市は、現人口はたったの1万3000人弱。
「炭鉱から観光へ」
かつて炭鉱町として栄えていた夕張市の復帰宣言。
大型の遊園地などが建設され、観光事業に力を入れていたようですが・・・
今年、あえなく破産。
遊園地は今はガラガラ。1日に100人も来ないそうだ(06年現在)。
同様に、商店街もガラガラ。
高橋ジョージが夕張市を訪ねていたのをちょっと前にテレビで見ましたが・・・その空洞化は酷いものでした。
本当に、人がいないんです。どこにも。
むなしい限りですね・・・。
※夕張市は06年現在、国が管理しています。
尚、ここで紹介した廃墟誕生の例は私の個人的な会見です。
中には、とんでもなく複雑な理由から廃墟化したものもあれば、極めて特殊なケースで廃墟化したものもあります。
また、ここで述べたことは参考程度に聞き流すくらいに捕らえて下さい。
廃墟探索も含めて、その廃墟の歴史を辿ってみるのも、面白いことだと思いますよ。
まー、私は面倒なのでそんなことしませんけど。